私道持分なしの家:通行・掘削承諾書がないと起きることと、売る・建て替えるための方法
私道持分がないと何が起きるか
| 場面 | 起きること |
|---|---|
| 建て替え・リフォーム | 工事車両の通行や、ガス管・上下水道管の引き込みに所有者の承諾が必要。承諾書がないと建設会社が工事を進められない |
| 売却 | 買主から、無償の通行承諾書・掘削承諾書を売買の条件として求められることがある。得られなければ売れない可能性がある |
| 日々の通行 | 所有者との関係が悪いと、通行の拒否、車の通行の禁止、通行料の請求などが起きることがある |
表はLIFULL HOME’S ※2 とSUUMO ※1 の解説をもとに編集部がまとめたものです。
出典:※1 リクルート(SUUMO)「私道負担とは?私道と公道の見分け方やよくあるトラブルをわかりやすく解説」、※2 LIFULL(LIFULL HOME'S)「私道とは?公道との見分け方や所有持分・私道負担、売却時の注意点を紹介」
通行掘削承諾書に書く主な内容
- 私道の所在(地番)と、承諾する人(所有者全員)の氏名・住所
- 人や車両の通行を承諾すること
- 上下水道・ガス管などの引き込みや埋設のための掘削を承諾すること
- 承諾が、将来の所有者(買主や相続人)にも引き継がれること
- 承諾料の有無
項目は編集部の整理です。SUUMOは、分筆で持ち合う私道に面した土地を買う場合は、購入前に持ち合っている所有者全員に、通行の自由・掘削の自由などを書いた承諾書に捺印してもらうとトラブルを防ぎやすいという不動産会社の話を紹介しています※1。LIFULL HOME’Sは、承諾を得る際に承諾料を支払うことも少なくないとしています※2。
出典:※1 リクルート(SUUMO)「私道負担とは?私道と公道の見分け方やよくあるトラブルをわかりやすく解説」、※2 LIFULL(LIFULL HOME'S)「私道とは?公道との見分け方や所有持分・私道負担、売却時の注意点を紹介」
承諾が得られないときの法律上の定め
民法は、他の土地に設備を置いたり他人の設備を使ったりしなければ電気・ガス・水道などを受けられない土地の所有者は、必要な範囲で設備を設置・使用できると定めています。場所と方法は他の土地の損害が最も少ないものを選び、あらかじめ目的・場所・方法を所有者などに通知し、損害には償金を払います※3。
また、他の土地に囲まれて公道に通じない土地の所有者は、公道に出るために囲んでいる土地を通行でき、その場所と方法は他の土地の損害が最も少ないものを選び、損害には償金を払うと定めています※3。
ただし、これらの定めで車の通行まで認められるかや、設備の場所・方法は事案ごとの判断になり、争いになれば時間と費用がかかります。使うかどうかは弁護士に相談してください(編集部の整理です)。
出典:※3 e-Gov法令検索「民法(明治二十九年法律第八十九号)」
建て替えられるかは道路の種類で決まる
面している私道が建築基準法上の道路なら、2m以上接していれば建て替えられます※4。建築基準法上の道路でない私道なら、43条2項の認定・許可が必要で、東京の多くの区は通路の持ち主全員の承諾を条件にしています。承諾の範囲に例外を置く区もあります( 東京の再建築不可(43条ただし書き) )。東急リバブルは、43条の許可を受けても建築のたびに許可が必要だと説明しています※5。
出典:※4 e-Gov法令検索「建築基準法(昭和二十五年法律第二百一号)」、※5 東急リバブル(Lnote)「「43条但し書きの許可取得により再建築可」とはどんな物件?わかりやすく解説」
私道持分がない家を手放す方法
| 方法 | 内容 | 向いている場合 |
|---|---|---|
| 私道の持分を分けてもらう | 所有者から持分や一部を買う・譲ってもらう | 所有者との関係がよく、費用を払える |
| 承諾書を取ってから売る | 所有者全員から通行・掘削の承諾書をもらい、仲介で売る | 承諾が得られる見込みがある |
| 事情ごと買い取る会社に売る | 承諾がないまま、再建築不可や私道の問題を扱う買取業者に売る | 承諾が取れない、早く手放したい |
方法の整理は編集部によるものです。LIFULL HOME’Sは、私道負担やセットバックのある不動産を売る方法として買取を依頼することを挙げています※2。
法令の記述は、2026年9月時点で有効な条文(e-Gov法令検索で確認)にもとづいています。
出典:※2 LIFULL(LIFULL HOME'S)「私道とは?公道との見分け方や所有持分・私道負担、売却時の注意点を紹介」
よくある質問
- 私道持分なしの家は売れませんか?
- 売れないわけではありませんが、買主から通行・掘削の承諾書を条件にされることがあり、得られないと売却が難しくなります。承諾が取れない場合は、事情ごと買い取る会社に売る方法があります。
- 通行掘削承諾書に承諾料は必要ですか?
- 法律で決まっているわけではありませんが、承諾を得る際に承諾料を支払うことも少なくないとされています。
- 私道の所有者が見つからない・亡くなっている場合は?
- 相続人が所有者になっている可能性があります。登記事項証明書で名義を確かめ、相続人を調べる必要があります。手続きは司法書士や弁護士に相談してください。
出典
- リクルート(SUUMO)「私道負担とは?私道と公道の見分け方やよくあるトラブルをわかりやすく解説」(2025年7月23日更新) https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/chumon/c_other/shido_hutan/ /確認日 2026-09-21
- LIFULL(LIFULL HOME'S)「私道とは?公道との見分け方や所有持分・私道負担、売却時の注意点を紹介」(2026年5月8日更新) https://www.homes.co.jp/satei/media/entry/202404/0801 /確認日 2026-09-21
- e-Gov法令検索「民法(明治二十九年法律第八十九号)」(令和8年6月24日施行時点) https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089 /確認日 2026-09-20
- e-Gov法令検索「建築基準法(昭和二十五年法律第二百一号)」(令和8年5月27日施行時点) https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000201 /確認日 2026-09-20
- 東急リバブル(Lnote)「「43条但し書きの許可取得により再建築可」とはどんな物件?わかりやすく解説」(2026年5月14日更新) https://www.livable.co.jp/l-note/question/5702/ /確認日 2026-09-20
私道持分・掘削承諾の買取に対応する提携サービス
ワケガイ
- 運営会社
- 株式会社ネクスウィル
- 宅建業免許
- 国土交通大臣(1)第10481号
- 対象物件
- 共有持分・共有名義/空き家・ゴミ屋敷/再建築不可・借地・底地/事故物件・心理的瑕疵/リースバック
- 対応エリア
- 全国
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出典:株式会社ネクスウィル「ワケガイ 公式サイト(よくあるご質問・物件カテゴリ)」(確認日 2026-09-20)